キャピタルゲイン(資産売却益)とは
キャピタルゲイン(Capital Gain)とは、株式や不動産などの資産を購入時よりも高い価格で売却したことによって得られる利益のことを指します。
スタートアップの文脈では、創業者や初期投資家(エンジェル、ベンチャーキャピタルなど)が、保有していた株式をIPOやM&Aといった出口(イグジット)のタイミングで売却し、その差額分で得る利益を意味することが多いです。
例えば、創業初期に自社株を1株100円で保有していた場合、上場時に1株2,000円で売却できれば、差額の1,900円がキャピタルゲインになります。これは、創業のリスクを取ったことに対する正当なリターンであり、スタートアップ・エコシステムの中核をなすインセンティブです。
キャピタルゲインは、インカムゲイン(配当や利息など、保有中に得られる収益)とは異なり、資産の成長性とタイミングに強く依存します。そのため、創業者や投資家は、将来的に高い評価で株式を売却できるよう、事業成長と企業価値の向上を強く意識します。