KPIとは?|目標達成に向けた進捗を見える化する指標

目次

KPI(Key Performance Indicator)とは

KPI(ケーピーアイ、Key Performance Indicator/重要業績評価指標)とは、組織や事業の目標に対して、どの程度進捗しているかを数値で可視化する指標です。

KPIは、業績の評価だけでなく、意思決定や優先順位の判断を支える基準としても活用されます。

なぜKPIが重要なのか

KPIを設定することで、チーム全体が同じゴールを共有でき、業務の優先順位も明確になります。

とくに資金調達やピッチの場では、成長性や成果を第三者に説明する必要があるため、客観的なKPIの存在が信頼性を高めます。

よく使われるKPIの例

スタートアップで一般的なKPIには、月次売上、ユーザー数、リテンション率、LTV、CACなどがあります。これらはプロダクトの価値や収益性を示す具体的な数値として活用されます。

KPI設定の注意点

KPIを設定する際は、単に測定しやすい数値を選ぶのではなく、戦略上の重要性や意思決定に役立つかどうかを基準に選ぶ必要があります。事業の状況に応じて、定期的に見直すことも欠かせません。

KPIを設定する流れ

KPIを正しく設計するには、まず「KGI(ケージーアイ、Key Goal Indicator/重要目標達成指標)」との関係を理解しておくことが重要です。

KGIが「最終的に達成したいゴール」を示すのに対し、KPIはそのゴールに向かう途中の進捗を数値で測るための指標です。

KGIを明確にしたうえで、それに向けた意味のあるKPIを設定することが、効果的なマネジメントにつながります。

以下は、KPIを設定する一般的な流れです。

1. KGI(最終目標)を定める

事業やチームの最終的なゴールを明確にします。

例:「月間売上1,000万円」「ユーザー数1万人達成」など

2. KGI達成に必要な要素を分解する

ゴールに至るまでのプロセスを細分化し、影響要因を洗い出します。

例:流入数、CVR(コンバージョン率)、平均受注単価、継続率など

3. 意味のあるKPIを選定する

プロセスごとの進捗を測る指標を選びます。単に測りやすいだけでなく、戦略的に意味があるかを重視します。

4. 計測とレビューの仕組みを整える

KPIを継続的にトラッキングできるよう、ツール・頻度・責任者を明確にします。状況に応じた見直しも前提としましょう。

まとめ

KPIは、目標に向けた進捗を可視化し、日々の意思決定を支える重要な指標です。

KGIとの関係を意識しながら、戦略に沿った意味のある指標を設定することで、組織の方向性と行動を一致させることができます。

また、スタートアップにとっては、社内のマネジメントだけでなく、投資家とのコミュニケーションや事業の成長ストーリーを裏付ける根拠としても機能します。

フェーズや目的に応じてKPIを見直しながら、実行と改善のサイクルを回していくことが、持続的な成長への第一歩です。

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